2012年3月23日金曜日

2012/2/5・13時半 山田うどん厚木下荻野店レポート

緊急レポート!
2012年2月5日・日曜日・13時半
山田うどん・厚木下荻野店

神奈川県伊勢原市在住・武井めぐみ

〔前書き〕

結婚を機に神奈川県伊勢原市、というところに住んで22年。
新婚当時、休日になると主人と秦野、厚木、平塚といった隣町をドライブして
回った。なぜなら…伊勢原には映画館が無い。気のきいたショッピング街が無い
(買い物は厚木ですることが多かった)…とにかく若い夫婦には“楽しく過ごせる
ところ”がない街であった(実をいうと今もそうである…)
ドライブをしていると嫌でも飛び込んできた【黄色と緑、大きな案山子の看板】…
それが【山田うどん】であった。
私は文化放送のヘビーリスナーである。野村くにまるアナウンサーのご陽気な
『やまだうどん』のCMはしょっちゅう耳にしていた。
当時の私にとって不幸だったのは、ドライブで山田うどんの前を通る時間帯は
いつもお昼時を過ぎていて客がいないような時間帯であったということ。
ただっぴろいのに1台も止まっていない駐車場…
楽しそうだけど、なんかセンスのない看板とラジオコマーシャル…

本当に営業しているんだろうか…【山田・経験前の私】は実は山田を怪しんで
いた。

それが『季刊誌レポ』に出会い、『レポTV』を観るようになり…そこで突然湧
きあがった【山田うどんブーム】にイッチョカミしたくなり、家族にわがままを
いって【山田うどんにランチを食べに行く】ことになろうとは…

結論から言おう…【もっと早く“山田”に出会いたかった…】

…トロ編集長はじめレポスタッフには心から御礼申し上げたい。


〔2012/1/29 山田・挫折…〕

『今日のお昼は“山田うどん”に行きたいッ』
突然、空腹の私が提案した日曜日のお昼ごはん。
それでも暇を持て余し、やはり空腹だった主人と中学生の娘(そばよりうどん
好き)はその提案に乗ってくれた。
『確か平塚にあったなぁ…自宅から一番近いのは平塚だからいってみようか。』
関東ローカルとはいえ、チェーン店である。絶対カーナビにのっている“は・
ず…”
主人も私たちもそんな気軽な気分で車に乗り込み、平塚方面に車を走らせた。
私は助手席からカーナビで≪食堂≫≪うどん・そば≫≪神奈川県≫≪平塚≫…
といろんな角度から【山田うどん平塚店】を検索…が、ないのである【山田うど
ん平塚店】?!
神奈川県の山田うどんは足柄上郡の【大井店】と横浜市旭区【鶴ケ峰店】しか
ないッ!!
いきなりであるがここで家族全員空腹に勝てず、山田・挫折!
ただし口の中はすでに『うどん・そば食べたいモード』になっていたので家族
では未経験であった【箱根そば・伊勢原駅ナカ店】に場所を変更し、空腹を満た
すことにしたのであった。


〔2012/2/5 山田・リベンジ〕

1週間後、リベンジを果たすべく、今度は【山田のホームページから住所を調
べ】、我が家のカーナビに手打ちで場所を登録し【山田うどん】へ日曜日のラン
チを食べに行くことにした。メンバーは私、主人、中学生娘と変わらず。
今回目指すは【厚木下荻野店】!
春には花見でにぎわう飯山という山を越え、激しいアップダウンの末、県道沿
い、ゆっくりとまわる黄色と緑の【案山子の看板】!迷うことはなかった。
駐車場は20台程度。入口の脇に10台ほどの≪駐輪場≫まで(ちゃんと1台
1台駐車ラインが引かれている)ある。




さぁ、中へ入ろう…としたらいきなり店内よりドアをふさぐ者あり…野球ユニ
フォーム姿の体格のいい青年であった。4,5人のグループで会計に手間取ってい
たらしい…。
店の外で数分待たされ、やっと店内へ。
店のど真ん中にU字型の10席ほどのカウンター、4人掛けテーブル席が2、2
人掛けテーブル席が3、そして座敷席が3。
テーブル席に座りたかったが男性2人組とカップルが座っていたため、私たち
家族3人は座敷でいただくことにした。
山田うどんはオバチャン店員ばかりだ、とレポTVで紹介されたが…調理場には
確かに妙齢のご婦人が働いておられたが(それでも40代前後)、接客の店員は肌
の感じからして明らかに“若い”!学生アルバイトではないだろうか…不思議な
ことに全員メガネをかけていた。
紺の三角巾、エプロンのシックな装い…そこはかとない色気!?…私は女なので
そこら辺はトロ編集長のように感じなかったが好感のもてる方たちであった。
(少なくとも店員さんの平均年齢は先週いった“箱根そば”よりは断然若いッ)


〔山田 メニューの謎〕

メニューを家族3人でまわし読みする。
レポ・山田ブームが起きてから気になっていたのは【パンチ(もつ煮込み)】で
ある。パンチはどうしても食べたい!
ならば≪お得なセット≫の【パンチセット690円】を頼めばいい…が、セッ
トにはどんぶり飯に“1人前”のうどんがつく…
【昔ながらのなつかしいおいしさ・山田のカレーライス】にも私の胃袋が反応
している…はっきりいってそんなに食べられない。

考え抜いた末、次のように決まった。
主人(50代前半)→天ぷらうどん・340円
娘(中学生)→たぬきうどん・240円(実は彼女の一番の好物はワカメうどんなの
だがメニューは無かった)
私(40代後半)→ミニカレーどんぶりセット
そして単品で【パンチ・350円】

レポTVで話題になった【山田のラーメン】は厚木店ではメニューに無かった。
注文の品がくるまでメニューを眺めていたが…これが私には実に不思議なメニュー
に思えた。
セットは申し分なくボリューム満点、価格もリーズナブル、先週の箱根そばよ
り確実に1品あたり数十円から百円は安い。
謎は“単品メニュー”。
かき揚げ1枚100円…近所のスーパーと同じ値段だがボリュームは圧倒的に山
田の勝ち!
納豆と冷ややっこが各150円…かき揚げのボリュームと調理の手間暇を考え
るとこれは明らかに高い。いいのだろうか…みんな気づいているんだろうか…


〔初・山田 食す〕




ほどなくして1つのお盆に【ミニカレー丼セット&パンチ】がのってやってき
た。引き続き、たぬきうどん、そして“丼からかき揚げが半分飛びだし”
ながら天ぷらうどんが!!天ぷらうどん、圧倒的な存在感である。
さてお味は…嫌いなネギに辟易しながらも【うどん好き】娘が「おいしい」と
まず一言…そこで表現はストップするのだが、よくよくインタビューすると
「プロが作っているから、おかあさんの作るうどんよりはおいしい」
とのこと。
カレーもまずまず、天ぷらは見ごたえもあり、食べごたえもあった、とのこと。

特筆すべきは【パンチ】…うちでも“もつ煮込み”は何度か作ったことはある
がどうしてもある程度の歯ごたえが残る。
私にはこのパンチの“肉のやわらかさ”はだせない!!
これはほんとに美味しかった!!
驚いたことに【パンチ】はただの“もつ煮込み”ではない。もつと一緒に“シ
ナチク”と“うどん”がはいっている!!…これはもう【山田のこだわり】以外の
何物でもない。
(ちなみに【パンチ】は袋入りで販売中。2.5人前で800円。リーズナブルだと
思う。店内放送で盛んに宣伝していた)

果たして≪山田はまずいのか…?≫
まずい、という人に“日頃から家族のために料理を提供している私”が逆に質
問したい。
「あなたの舌はそんなに“グルメ”なのですか?そんなに普段から“すぎるほど
に美味しい家庭料理”をたべているのですか?」と。
値段とそのボリュームからして十分なレベルだと私は思う。

何よりも私はもっと早くに山田に出会っていたかった…
赤ちゃんの離乳食にうどんは基本である。幼児はツルツルとたべられる麺類が
好きである。
子どもが小さい時、近所に山田があったら、きっとママ友たちとかなりな回数
ランチに安心して通ったと思う。(赤ちゃんと外食する時、レストランで「子ど
もと分け合って食べるのに“グラタンとポテトサラダ”を頼むのが定番になって
しまった」とため息をついていたママ友を何人も知っている)
山田ならママも子どもも特に悩むことなく、たっぷりとランチを楽しめる!と
思う。(店員さんは女性ばかりだからフォロー体制もばっちり期待できるし)


〔山田・厚木店の特徴〕

山田うどん・厚木下荻野店の隣に神奈川工科大学がある。近くに厚木北高校が
ある。(入口をふさいでいた野球ユニフォーム青年は、この厚木北高校の野球部
部員だと思われる)
その神奈川工科大学の中にマクドナルドがある。そのマクドナルドの正面入り
口は大学構内にあって関係者以外は入りづらい。小さな窓口が反対側にあってそ
こから学生以外の人はハンバーガーなど買うことができる。なんとその「マクド
ナルドの窓口」と「山田うどん厚木店」は細い道路1本目と鼻の先で隣接してい
る。(マクドナルドの窓口…わかりづらいので写真添付しました。この向こう側
に大学構内から入れるマクドナルドの入口があります。山田を背にして写真をと
りました)



日曜日のお昼時、山田・厚木店はマクドナルド・神奈川工科大学店に圧勝して
いるのである!!
マクドナルド・神奈川工科大学店でハンバーガーを食べていたのは男子高校
生2人のみ。
対して山田は野球ユニフォームを着た男子高校生群、普段着で1人でやってく
る男性客…(彼らは必ず店内真ん中のU字型カウンターに座る。彼らの立ち去った
後には大体丼が2つ残っている…“お得なセット”を注文した証拠だ)
そうした風貌の方々が次々とドアを開けて入ってくる。
1組の滞在時間はせいぜい平均20分程度。(家族連れの私たちでさえ30分)
先週の“箱根そば”が1組平均10分程度。駅そばに回転率は劣るが、慌ただし
いわけでなく、それでいてグダグダしているわけでなく、私にとって「微妙に心
地いい客の回転率」であった。
(ちなみに今、ママ友とファミレスでランチすると、90分はかかっている。小
さな子どもと一緒では90分なんて絶対いられない。子どもが大きくなって、学
校に行っている時間だからこそかけられるランチタイムである)
私たちと入れ替わるように、自転車でやってきた普段着の老夫婦がいた。
「山田に行くぞ!」というよりも「おなかすいたし山田“でも”行こうか」と
いうのがぴったりな感じがした日曜のお昼時。
たまたま厚木下荻野店の近くに学校があり、住宅街にあるからかもしれない。

山田は近所の方々に愛されている…それが実感。

平塚に…秦野に…幸いなことに山田はわが街を取り囲んでいてくれる。
隣町から車で乗り付けなくてはこれない私たちにとって山田は「山田に行
くぞ!」感覚はいつまでもぬぐえそうにない。
が、それもまたよし。また「山田に行くぞ!!」